OSHO

マリウポリの20日間/実録 マリウポリの20日間のOSHOのレビュー・感想・評価

4.7
戦争なんて二度と起こらなけれは良いのに…としか言えない。
ロシアがウクライナ侵攻をしたのは、つい最近の出来事という認識だし、だからこそ、これまでで観るのが一番辛い映像だった。
感受性の高かった中高生時代に見てたら、失神していたかも…

ロシアがウクライナ侵攻をはじめた2022年2月24日から20日間のマリウポリ市民生活のドキュメンタリー。

ある日突然、普通に生活をしていた街が爆撃される。ベランダで洗濯物を干していた人が大けがする。広場でサッカーをしていた子どもが死ぬ。マリウポリ市民たちが次々に殺されていく。
次にロシアは発電所や水道設備など生きていくために必要な施設を攻撃する。降参させるためと、インターネット等を通じて情報を発信させないために。
マリウポリから外に繋がる道はロシア軍が閉鎖している。そのため市外へ避難することも許されず、救援物資も手に入れることもできない。

一番安全であると予想される病院に取材陣が滞在している。そのため、病院のシーン、死のシーンが多い。
特に死にゆく子どもや若者をみるといたたまれない気になる。
そして、その病院もロシア軍の標的になる。

このドキュメンタリーは戦争が起きてからのマリウポリ市民の日常を変な演出をせずに丁寧に追っている。
だからこそ、戦争の非人道性が見えてくる。

実際、この戦争は、ロシアが、プーチンが、プーチンの取り巻きたちが悪いのだろうけど、誰がとかじゃなくて、とにかく全世界で戦争なんて二度と起こさないでもらいたいと願うだけになる映像でした。

そして、現代の社会情勢では、日本もウクライナのような状況にならないとは言い切れない。

この95分のドキュメンタリー映画は、NHKで2回に分けて放送され、私はNHKオンデマンドで観たものです。
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