作品のなかで、社員が2人に「無理なく」と声をかえていたのが印象に残った。正直、仕事って、辛いことが多いし、無理しないといけない場面も多くて、「無理なく」って、きれいごとでは?と思ったりした。でも、病気をかかえてる2人だけではなく、みんなが無理なく仕事できれば良いだけのようにも思えた。無理する方にあわせるのではなく、無理しない方にあわせる、みたいな。利益を出して会社経営するのは大変なのだろうけど、そういう方向に近づくことはできるのかもしれない。
三宅監督はきっと優しい人なのだと思う。みんなが優しくなれる世界を信じていて、そうなると良いと思ってこういう作品を作っているのだと想像している。
街の風景がよく出てくるのはどういう意味があるのかちょっと気になるけど、どこか心が落ち着く感じがした。