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夜明けのすべてのkkbbrkのレビュー・感想・評価

夜明けのすべて(2024年製作の映画)
4.8
『夜明けのすべて』(2024)

PMS(月経前症候群)のせいで月に1度イライラを抑えられなくなる藤沢さんは、会社の同僚・山添くんのある行動がきっかけで怒りを爆発させてしまう。転職してきたばかりなのにやる気がなさそうに見える山添くんだったが、そんな彼もまた、パニック障害を抱え生きがいも気力も失っていた。職場の人たちの理解に支えられながら過ごす中で、藤沢さんと山添くんの間には、恋人でも友達でもない同志のような特別な感情が芽生えはじめる。やがて2人は、自分の症状は改善されなくても相手を助けることはできるのではないかと考えるようになる(映画.comより引用)

ギリギリ映画館で見れた…
今年の暫定トップ確定。間違いなく名作。

原作途中まで見ましたが、ところどころ違うものの良かった。みんな大好き散髪シーンは、原作だと藤沢さんがバケツを持って家に突然来る描写でそれを映像でいざ見せられると確かに怖すぎるので、自転車にすり替えで正解な気がする笑 それでも藤沢さんの普段の気を遣いすぎてある意味お節介な所はよく表現されていた。

そして、何よりも上白石萌音と松村北斗どちらも丁寧で誠実なお芝居に心を打たれた。

散髪に失敗して山添が大笑いして台所に向かい、藤沢さんが切った髪の毛を手離し、顔を覆うとするが手には髪の毛がついてるのもあり、「あ、顔につけちゃいけない」と気付きちょっと顔から離しながら覆うところなど。本当にその2人が生きているように見えるのは凄い細かい所まで芝居が行き届いているから。とても、とてもあたたかい気持ちになった。

余談ですが、私がよく行く喫茶店でこの本の原作を読んでいました。1h30m制なので時間が経ちお会計していたら、(もちろんたまに行くので知っているけど)沢山の「撮影場所に使われました!」の張り紙が。その中に「夜明けのすべてのロケで使われました」とあり、驚きました笑
同時にまるで私が映画を見て聖地に原作を読み来ている(ミーハー)と思われたのではないかと、ちょいと恥ずかしくなりながら後にし、今日映画を見ましたがガッツリ使われてましたね。
藤沢さんが転職を相談してた場所です!店員さんにも移動式プラネタリウムのチラシ渡していましたね笑

今年至る所で評価されることを切に願います。

2024-281
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