スワヒリ亭こゆう

AIR/エアのスワヒリ亭こゆうのレビュー・感想・評価

AIR/エア(2023年製作の映画)
3.4
僕は映画も好きですが、それよりももっと早くから興味を持ったのはファッションだったんです。
当時、特に90年代のスニーカー【AIR MAX95】が大流行してストリートファッションを席巻しました。それと同じくNIKEのバッシュも人気が出てエアジョーダンも人気がありました。当時はAIR JODAN11が特に人気でした。

ジョーダンがブルズで三連覇をして人気絶頂でNBAを引退してメジャーリーグでベースボールに挑戦して、またNBAのシカゴ・ブルズに帰ってきて三連覇をして引退した。
彼の人生そのものが生きる伝説。
NBAに詳しくなくても世界一のスーパースターなのは分かります。どんな競技のスターでもジョーダンには敵わない。メッシもタイソンも大谷もジョーダンには敵わないです。
それはこの映画で語られるバッシュが関係しています。
エアジョーダンというシグニチャーモデルの誕生秘話をベン・アフレックとマット・デイモンのゴールデンコンビで映画化しました。

時代はジョーダンがドラフトでブルズに入団が決まった頃、どのメーカーのバッシュをジョーダンが履くのか?
その頃のNIKEのバッシュは人気が無くてバッシュ部門も存続の危機にあったそうです。今では考えられませんよね。
NBAではコンバースが1番人気で次にadidas、NIKEはコルテッツなどランニングシューズとしては人気を集めていたけどバッシュではダメだったんですね。でもエアフォース1は人気あったんじゃないのかな🤔
今でも根強い人気ですよね。
NIKEはシグニチャーモデルも強いけど、エアフォース1はストリートで人気ありますよね。
僕はエアフォースはハイカットのデザインの方が好きです!ベルクロが付いてるのが好きなんですよね‼︎
なので、この映画は確かにエアジョーダンは別格の人気になるスニーカーですが、まるでダメ集団みたいな感じの予告の作り方は本当かな?って思ってしまいます。
まぁそうしないと映画にならないからっていうのが、あるんでしょうけども💦

全体的にオチが分かってる為、ストーリー展開には何も面白味は感じません。
みんなが知ってる結果を、まるで契約失敗したみたいなフェイントは必要なんですかね。
正直、馬鹿げた演出に辟易しました。
それよりもジョーダンのお母さんから出された提案の方がよっぽど凄いので、そっちを引き立たせる為にフェイントは絶対にない方が良かった。
エアジョーダン以降、スポーツ選手のシグニチャーモデルの先駆けとして凄い面白いストーリーですよね。
というか、映画を観てて「あっ、このエピソード聞いた事がある😳」っていうのが、いくつも出てきて流石マイケル・ジョーダンだなって思いました。まだNBAのコートに立つ前から逸話だらけです。

そんな逸話が観てて楽しいのと、映画の舞台の80年代の映画の雰囲気が本作にはあって、『フラッシュダンス』の様な雰囲気を感じました。
当時流行った熱血サクセスストーリーになっていて、映画の見せ方は面白かったです。

ですが、やっぱり肝心のサクセスが成功するか否かには、本作を観ようと思う人の大半はそれが分かりきった事なのでどう頑張って、満点取っても80点しか取れないテストの様な感じがします。
今の若い子は映画のネタバレを先に見てから面白いと分かった上で映画を観に行くらしいですね。
そういう楽しみ方をしてる人ならば気にならないんだろうけど、僕は映画は蓋を開けてみないと分からない方が絶対に楽しめると思います。
なので、このサクセスストーリーは分かりきっているから評価もイマイチですね。
映画の終盤よりも中盤のマット・デイモンがジョーダン家にプレゼンでのスピーチとジョーダンの家に行き、ジョーダンのお母さんと話すシーンが本作では良かったです。