ひゅうどんこ

安宅家(あたかけ)の人々のひゅうどんこのレビュー・感想・評価

安宅家(あたかけ)の人々(1952年製作の映画)
5.0
 遅れ馳せながら、簡単ですが新年のご挨拶を。

皆様におかれましては厳かに希望に充ちた年を迎えられたことと思います。

旧年中は、世情的にもたいへんな一年でしたが、どんな年でしたか?

 私ひゅうどんことしましては、様々な出来事に遭遇するたび、温かいお言葉や思いやりある厳しいご指摘等々たくさん頂いて、実りある年となりました。
お一人お一人にお伝えすることは難しいのですが、時に耳に心地良く時に口に苦しい貴重な学びを下さった総ての方に厚く御礼申し上げます。



 さて、ではでは。。
本作は、少女文学の草分け的大家の吉屋信子が1951年に連載した新聞小説が原作。
2008年の同名昼ドラ版では、ややドロドロのコメディドラマだったようで、この映画版は程よいバランス。

色々な二項対比がわかり易く、クズどもは何処までいってもそのままに、善なる人達は天使か菩薩かと呆れるくらいにくっきり描かれる。

 原作見開き最初の目次は、「ちゅうちゅうたこかいな」とユーモラス。
しかし、この映画では序盤から不穏な空気がぷんぷん漂っていて、百万$のエクボと謳われた乙羽信子の殺人的カワイさがなければ、先を見るのが怖くなるほど。

本作でも伝説の名女優・田中絹代の圧巻演技は健在。
実年齢田中の一つ年下の山村聰が、義妹の初老パパ役を違和感なく務めているのにもあらためて驚く。

男では到底出せない、女性ならではの可愛らしさと肝っ玉の太さを見せつけられる作品だった。
誰かの代表作というわけでもないので埋もれがちになってるようだけれど、白黒映画はちょっと、、、(^.^;💦という方々にこそ、これほどの秀作は観てもらえたらいいのにと思う。


 今年もこんな感じで、誰得なのかさっぱり分からないレビューばかりだろうけど、ちょこちょこちょっかいを出しに来ていただければピョンピョン跳ねて喜びます🐰
宜しくお付き合い下さい😄🙏

参考
https://youtu.be/3MVJqVTjhpA
※2024年3月27日(水) 18:20 現在、
こちらの動画は視聴出来ないことを確認致しました。大変申し訳ありません。


 最後に、2022年中にMark!の下書き/初見・観直しにも関わらず、レビューを上げるに至らなかった可哀相な作品達を記しておく。
今年はここから1本でも多くすくい上げれるように。

❴Mark!の下書き❵
『グッバイ・ゴダール!』
『少林寺拳法』
『道頓堀川』
『ザ・レイド』
『ペトルーニャに祝福を』
『パンズ・ラビリンス』
『イヴォンヌの香り』
『大統領の料理人』
『ハード・パニッシャー』
『梅切らぬバカ』
『バカヤロー! 私、怒ってます』
『浜の朝日の嘘つきどもと』
『チャンプ』
『決戦は日曜日』
『追跡者』
『地上5センチの恋心』
『C階段』
『鬼火』
『廻魂〜愛という名の呪縛〜』
『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』
『明日に向かって笑え!』
『夜の女たち』
『にっぽん・ぱらだいす』
『あるマラソンランナーの記録』

❴初見・観直し・書きかけ❵
『飢餓海峡』『スパルタの海』『岸辺のふたり』『大怪獣ヨンガリ』『汚れた英雄』『ゲットバックーー絶体絶命ー』『ドミノ』『フィッシャーマンズ・ソング コーンウォールから愛を込めて』『ボーダー 二つの世界』『刑事物語2 りんごの詩』『女系家族』『イコライザー』『ボーン・スプレマシー』『ボーン・アルティメイタム』『ボーン・アイデンティティー』『トゥー・ウィークス・ノーティス』『キリング・フィールド』『野性の呼び声』『刑事物語』『居酒屋兆治』『ラスト・キング・オブ・スコットランド』『ソウル・キッチン』『ジュディ 虹の彼方に』『私の知らない私の素顔』『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』『寝ずの番』『ミッドナイト・イン・パリ』『家族ゲーム』『21世紀の資本』『緋牡丹博徒』『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』『東京パラリンピック 愛と栄光の祭典』『座頭市果し状』『座頭市地獄旅』『Shall we ダンス?』『フライトゲーム』『国際市場で逢いましょう』『ウシジマくんファイナル』『愛しのジェニファー』『追悼のざわめき』『ゴースト・ドッグ』『ヘアスプレー』『プロミシング・ヤング・ウーマン』『ジョーンの秘密』『ニンフォマニアックVol.1』『ニンフォマニアックVol.2』『フランシス・ハ』『植村直己物語』『未来世紀ブラジル』『愛のコリーダ』『ミッション・マンガル 崖っぷちチームの火星打上げ計画』『スイミング・プール』
他、思い出せないものも多数。。