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トップをねらえ2! 劇場版のtetsuのレビュー・感想・評価

トップをねらえ2! 劇場版(2006年製作の映画)
3.8
『トップをねらえ!』を観た後、こちらの続編も気になったので、鑑賞。


[概要]

GAINAXによるアニメ『トップをねらえ!』から16年の時を経て制作された続編。監督が、庵野秀明さんから鶴巻和哉さんにバトンタッチされ、基本の設定は前作をなぞりながらも、かなり異なった作風になっている。


[感想]

続編と銘打っているものの、登場人物は総入れ替えになっているため、リメイクにも近い内容。

そのため、映画で例えるならば、ハリソン・フォードのいない『ブレードランナー2049』といったところかな……??と。笑
(まぁ、ラストまで観ると、確かに『トップをねらえ!』の続編であることには納得するけれど。)

正直、尺が半分の総集編となった本作から観ると、あまりにもぶっとび展開が過ぎるので、アニメ版を履修した上で、改めて、感想を書きたいと思います。笑


[前作と異なる作風]

前作が『エヴァ』のプロトタイプなら、本作は『天元突破グレンラガン』のプロトタイプ(どちらのアニメーション制作もGAINAX)とも言われているようだが、アニメーションのタッチは、前後に作られていた『フリクリ』辺りにも類似しているのかも。

そのため、王道ロボットアニメを踏襲していた前作と比べると、かなり、『プロメア』のように、近年のアニメーションっぽいタッチなのが印象的だった。


[終わりに]

選ばれし者とそうでない者の対比や、大人になれば失われる能力の設定などは、エヴァンゲリオンにも通じているようにも感じる本作。

前作を踏まえた上で、意外な結論を叩き出すクライマックスには、賛否両論がありそうですが、それも踏まえて、『トップをねらえ! 劇場版』と合わせて、観たい作品だとは思いました。
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