死を悟った人の生き直し映画として観るのが通常の見方なのだろう。
しかし、世界を変えるにはまず自分からという言葉があるように、主人公は嘘の自分を演じることで周りの人間を思い通りに変えようとしたのではないか?ラストでその嘘がバレる、あるいは観客に開示されると期待したのだが、実際はそんなことも起こらずに淡々と終わる。
なんとも掴みづらい主人公による、なんとも掴みづらいラストは、なんとも言えないまま観客の心を掴んで離さない。
果たしてそんな映画の何が面白いと言うのか?
私は今もその問いに逃げきれずにいる🏃