スワヒリ亭こゆう

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミーのスワヒリ亭こゆうのレビュー・感想・評価

2.0
最近では【A24】って言っておけば良い映画みたいな風潮があって、僕はそういうのが大嫌いなのでダメなものはダメって言います。

ホラー映画は観客をイライラさせるのも1つの手法だと思います。
ですが、本作の様にイライラを越えて主人公を「コイツ、嫌いだわ〜」って思わせるまでいくとダメですね。主人公の設定に違和感を感じて言動がいちいちムカつきました。主人公を魅力的に描けない映画はつまらないです。ホラーなら尚更です。

ホームパーティで降霊会をやったら、どエライ目にあってしまうというのは古典的なホラーです。
日本でも山ほどあるネタです。
主人公のミアっていう少女が友達と一緒に、そのホームパーティーに参加するんです。
そのホームパーティーに行ったらミアはみんなからウザがられてるんですよ。この設定が後で活きてくるのかと思ったら、降霊会のトップバッターにミアが名乗り出るんです。
みんなからウザがられてる奴の設定とは思えないストーリー構成が何で?ってなりました。キャラがブレまくりなんですよ。

そもそも家族構成が分かりにくい。ライリーをミアが迎えに行くのが序盤であります。僕はてっきり姉弟だと思ってました。迎えに行き帰ってからも家で寛いでるので家族なのかと思っていたんです。
で、ストーリーが進むとミアは家に入り浸っているただの友人なんです。この無神経さが凄い嫌いです。他人のベッドに土足で寝転がるのも凄い嫌いです。

ミアへの嫌な思いはストーリーの核心部分でも大きくなっていきます。
事件の引き金を主人公が引くのは映画なら当然なんですけど、やっぱりムカついてしまいます。
親友の彼氏を家に泊めるのも有り得ません。

肝心のホラーに関しては、先程も言った通り古典的なホラーです。
新しさは無いかな。霊に取り憑かれた人物が自分の眼球をくり抜こうとするシーン。
怖いというよりも痛そうでした。ホラー映画で痛そうって思った時点でこの映画はダメですね。