こないだ手の置物買っちゃったよ、、怖、、設定の明瞭さとホラー描写の全体的なバランスが非常に良かった。だけにストーリーの奥深さがなく、後半やや展開に欠ける形になったのが残念だった。ジャンル映画としてのテンポの良さとしっかり怖いホラー描写はすごく良い。締め方も非常に良い。サクッと観るには良作。
スマホ社会での霊描写を共有するために特定のオブジェクトを介してのみ体験できるとしているところは非常に考えられているなと感じた。
ホラー描写はよくありがちな影が、扉が、というものを駆使しながらも設定がなせる形態描写の変化を上手に使っていて普通に怖かった。
キャストの工夫や設定も良かったので、いくつかうまく消化しきれていないストーリー展開がそのままにされてしまっていたのだけ残念だったかな。家族をテーマに置いた時にやや雑に扱われているパートがあったような気がした。
死の境界線と降霊をテーマにした作品は割とあるだけにオーストラリアっぽいのかは分からないけどやや陰湿さを感じるエッセンスとジワリジワリと心が蝕まれていく様、あとはキャストの置かれた環境とリンクしていくところが作品の奥深さに繋がっていたと思う。
私だけに見える→私もそのものに侵蝕されている→私自身がそうなるというステップをなるべくシームレスに描くことで怖さを増幅させていてその点も面白かった。
ラストは非常にA24っぽくて良かった。
🦌
キャスト★3.6
ストーリー★3.5
プロット★3.7
バイブス★3.5
演出★3.9
音楽★3.6
映像★3.8
全体★3.7
