電気羊

黄昏のチャイナタウンの電気羊のレビュー・感想・評価

黄昏のチャイナタウン(1990年製作の映画)
3.5
前作「チャイナタウン」の主演ジャック・ニコルソンが今度は監督・主演を務めた続編。

相変わらず浮気調査の探偵稼業を続けていたジャックであったが、そこに不倫修羅場の末、浮気妻と間男を夫が銃殺すると言う事件が発生する。

だが、今度もことは単純ではなかった。実は射殺された間男は、射殺した夫との企業の共同経営者だった。

つまりは夫が嫉妬に狂い間男を射殺したと言う筋書きで、共同経営者の資産を横取りする計画であったのだ。
事件を調べるうちに、浮気妻は前作「チャイナタウン」で、実の祖父により性奴隷として引き取られる運命であった少女であることを突き止める。
ジャックは、当時の悔恨を埋めるべく妻のために尽力を尽くすことを決意する。

しかもその企業は、住宅街の地下に油田があることを発見し、住宅街を崩壊させても油田を掘り起こすため、爆薬による人工地震を起こしていた。

終局、地震により可燃性ガスが噴出し爆発する住宅。
ジャックは、不正についてだんまりを決めることで、かつての少女=浮気妻の幸福を願うのであった。

法は人が作ったものだから守らねばならぬが、それよりも大切な人道というものがあるのだよ。
電気羊

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