ベビーパウダー山崎

黄昏のチャイナタウンのベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

黄昏のチャイナタウン(1990年製作の映画)
3.0
ごたごたがあって監督をすることになったニコルソン、たしか『ゴーイング・サウス』もそんな流れだったような気がする。前作のポランスキーのノワール(『チャイナタウン』)、あれはもう天才の仕事なのでそれと比べるのは酷。どこまでが本気で冗談なのか掴みにくい悪趣味でスラップスティック的なニコルソンの演出は客を置き去り。ニコルソンとハーヴェイ・カイテルの共演も期待ハズレ、カイテルはニコルソンに遠慮していて、ニコルソンはカイテルに気を使っている。唐突な間男の射殺以外は140分あるのにほとんど印象に残るくだりがない。90年代の大掛かりな割にペラペラな、終盤の家ごと大爆発とかまったく無意味なんだけどそれは嫌いじゃなかった。