ヴレア

ミッシングのヴレアのネタバレレビュー・内容・結末

ミッシング(2024年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

本当にやんなっちゃうくらいげんなりするし、悲しい話なのよ。フィクションだと分かっていても凄いリアルだから見ていて辛かったわ。
幼児疾走事件を中心として色んな人物が出て来て関わりあいながら話が進んで行く訳だけど、真の意味での悪人というものは出て来ないのね。勿論どこかに存在してはいるんだけど。
だから、特に当事者の母親は行き場のない怒りを周りにぶつけるしかないわけ。
テレビ局の人だって、好きで偏向報道してる訳ではない。結局、いくら綺麗事を言っても視聴率が大事なんだから、視聴者の関心を引くような内容になってしまう。
そんな事は承知の上でテレビ局に頼ってしまっているんだからこれは文句は言えないだろう。
真の意味での悪人は出て来ないと行ったけど、誹謗中傷をしてしまう匿名の者は悪だわ。「空白」等でも描かれていたけど、関係ないのに炎上させてくるネットの人達は本当に現代における悪だなと感じた。
そういった心無い書き込みやイタズラによって簡単に希望を打ち砕かれ疲弊して行く様子がとてもリアルで辛かった。今もどこかでそういう目に遭っている人がいるのだという事実に気付かされる。
ヴレア

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