この作品は本当に辛い。
辛くて悲しくて悲しくて、何度も絶望を感じる瞬間を見せられる。
でも、必ずしもBADな終わりではなく、少なからず希望の光がある。
なぜなら石原さとみさん演じる沙織里や森青木崇高さん演じる豊、森優作さん演じる圭吾が生きる希望を捨てることなく、前を向いて生きていこと事が何よりの希望の光。
SNSが発展してから、世間は被害者に加害者遺族の両方に対して攻撃をするような醜い時代に入った気がしますね。
そして、報道も真実を見せるとゆう言葉を武器になんでも許されるような物語を作り上げ、その物語に面白みを感じで己の正義だと思い込んで相手を攻撃する他者に対しての心の痛みが麻痺してるのか、そもそもないのか？
人は同じ立場にならないと分かり合えない人間なのか？そうゆうことを考えさせられますね。
しかし、石原さとみさんの演技は本当に凄すぎましたね。
子供が失踪してから3ヶ月の所から物語が始まるため、序盤から体力すり減らして、精神的に追いやられた状態のさとみさんの演技を見せられて、さらに精神的に追いやられていく姿は終始辛く、今作は常に涙を流しながら観てて、観終わった時にはかなり疲れてました。
でも、さとみさんの素晴らしい演技を観れたのは本当に良かった。
警察署に駆けつけるシーンと、日の当たったベットのシーン、テレビのニュースで泣くシーン、エンディングシーンなどなど、本当に凄い演技を何度も見せてくれて良かったです。
森青木崇高さんも夫役として相性が良く、沙織里が感情を剥き出しに悲しみ、怒ったりするため、豊はそれを冷静に沙織里を支えつつ、娘を探すための努力をお互いに心折れずに行動していく2人の家族の絆が本当に凄い。
今作は娘の失踪を起点に様々な問題を見せてくれるとても質の高い作品に仕上がっており、観たら誰かと語り合いたくなるような素晴らしい作品でした。
