スワヒリ亭こゆう

ネクスト・ゴール・ウィンズのスワヒリ亭こゆうのレビュー・感想・評価

1.5
『ジョジョ・ラビット』を観た人ならMCUじゃない
タイカ・ワイティティ監督の作品は興味を持つと思います。

今回は実話のサッカー映画。
アメリカ領サモアという国が舞台になっています。
アメリカ領サモアはサモアとは別の国になっていて元は同じ国だったんですがドイツとアメリカで東西を分けて植民地にしたみたいです。ドイツから解放されたのがサモアで本作の舞台はサモアから東側に位置する諸島の国らしいです。
ワールドカップ予選でオーストラリアに31対0で負けたチームの再建をトーマス・ロンゲン(マイケル・ファスベンダー)が任される話。
ポリネシアにルーツを持つタイカ・ワイティティならではのストーリーを期待していました。

正直言って既視感のある映画なのは間違いないですね。
『ルーキーズ』『スクールウォーズ』は勿論、本作の話は以前、映画化されてるみたいです。

サッカー映画って難しいですよね。
ほぼ45分間、流れる様に試合が進みます。
セットプレー以外では、ほぼ監督としてはボヤいてるだけでしかないんです。
『キャプテン翼』みたいにシュート体制に入ってから「でやぁぁぁ」で1分ぐらい時間掛けてたらとっくにボールロストしてますからね。

良い話でもないのに良い話にするのは僕は苦手。
元不良のプロ野球選手とか元ヤクザのボクサーとかいますけど、ずっと真面目にやってる奴の方が凄いですよ。井上尚弥選手やメッシの様なプレーヤーは子供の頃から真剣に取り組んできたから成功があるので、道を外していたのを美談にするのは僕は嫌いですね。
別にこのアメリカ領サモアのチームに不良がいた訳ではないんですけどね。コーチに言われてサッカーを真摯にやり始めた結果の話なので、最初からやってる人の方が讃えられないといけません。
最後も監督はウケると思ったんでしょうけど、ねっちょねっちょにスベってました。
『ジョジョ・ラビット』はまぐれだったのかもしれませんね。