シネマ

キャロル・オブ・ザ・ベル 家族の絆を奏でる詩のシネマのレビュー・感想・評価

5.0
2021年 ポーランド/ウクライナ

タイトルはウクライナ民謡から
要所要所で歌われていて、主軸になっている
心に残る歌で、頭の中でリフレインしている

ポーランドとウクライナ、そこに住むユダヤ人家族が第2次大戦でドイツ、ソ連と占領国によって翻弄される様子とその登場人物たちの30年後を描いている

少し前に観た短編映画のシベリア孤児が本国に帰ってから19年後位からの始まりなので、その子どもたちが親世代になっているな…と思いながら観た

自国の言葉だけではなく、ドイツ語もロシア語も話せないと生きるのが難しいから何ヵ国語も話せるのだな…と複雑な思い

ここでもシベリアだよ…と
父方の親戚がシベリア抑留帰りで父がその親戚から聴いた話も思い出した
毎日のようにとなりの人が凍って亡くなっていたと
羊を捕まえて食べていたと…
気候変動でシベリア凍土が解けているらしいから、今よりかなり寒かったのだろうし…
シベリア抑留者に弔慰金という政府の広告を見るけど、もう何十年も前に亡くなっているよ…と苦々しく思う

ニュース等で表層的にしか知らなかったことを映画を通して知り、無知を自覚
すべてを知ることは出来ないけれど、知る努力を怠らないようにしようと改めて思った
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