サトシ

私がやりましたのサトシのレビュー・感想・評価

私がやりました(2023年製作の映画)
4.0
フランソワ・オゾン監督・脚本のクライムコメディ映画。

舞台は1930年代のフランスパリ。
マドレーヌは売れない新人女優。ある日、有名映画プロデューサー・モンフェランの自宅に呼び出され、端役と愛人契約を持ち掛けられ、襲われそうになる。マドレーヌは自分の身を護るためにモンフェランに噛みつき、突き飛ばして逃げ出した。
マドレーヌはルームシェアする親友で新人弁護士のポーリーヌに事態を打ち明ける。
するとすぐにブラン警部がやってきてモンフェランは殺害された事を伝えられる。
ブラン警部はマドレーヌが自殺用にと机に出していた拳銃を証拠品としてこっそり押収し、ラビュセ判事の下に持ち込む。ラビュセ判事はマドレーヌがモンフェラン殺しの犯人だと追及する。有名になるチャンスとマドレーヌは犯行を認め、裁判が開かれる事になる・・・。

【キャスト】
マドレーヌ:ナディア・テレスキウィッツ
ポーリーヌ:レベッカ・マルデール
オデット:イザベル・ユペール
ラビュセ判事:ファブリス・ルキーニ
パルマレード:ダニー・ブーン
ボナール社長:アンドレ・デュソリエ
アンドレ:エドゥアール・スルピス

フランソワ・オゾン作品という事で鑑賞。さすが期待を裏切りませんね。
街並みやファッションなどフランスが堪能でき、ストーリーも最後の最後までどうなるか分からず、全ての人を嘲笑うかのような展開が心地良く面白いです。
ナディア・テレスキウィッツ、レベッカ・マルデールの2人が美人な上に見事な演技で飽きさせません。大家さんが家賃の取り立てにきて、2ヶ月パリに殆どいなかったから払わないとか、あんなに堂々と言えるなんて日本じゃ平謝りするのが関の山ですからね。第二次世界大戦前のフランスって簡単に銃を入手できるんですね。
マドレーヌがパルマレードに色目を使う所は、両者とも表情が良く好きなシーンです。
あとマドレーヌ、オデットが舞台で共演するシーンは必見でセンスが素晴らしいです。
エンドロールにも仕掛けがあり満足度は高いです。
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