荒井晴彦脚本・監督、綾野剛主演の純愛映画。（R18＋）
廃れつつあるピンク映画業界で生きる監督の栩谷は、もう5年も映画を撮れずにいた。梅雨のある日、栩谷は大家からアパート住人に対する立ち退き交渉を頼まれる。その男・伊関はかつて脚本家を目指していた。栩谷と伊関は会話を重ねるうちに、自分たちが過去に本気で愛した女が同じ女優・祥子であることに気づく。3人がしがみついてきた映画への夢が崩れはじめる中、それぞれの人生が交錯していく・・・。
【キャスト】
栩谷修一：綾野剛
伊関貴久：柄本佑
桐岡祥子：さとうほなみ
桑山篤：吉岡睦雄
寺本龍彦：川瀬陽太
リンリン：MINAMO
ハン・ユジョン：Nia
金昌勇：マキタスポーツ
沢井誠ニ：奥田瑛二
凄く面白かったです。
脚本がしっかりしていたので、濡れ場シーンはふんだんにありますが予想よりも完成度の高い作品でした。
現在を白黒、過去をカラーにした事で時間軸が非常に分かり易かったです。冒頭から葬式だった事から暗い雰囲気ともリンクしてすんなり観る事ができました。過去をカラーにする事で明るく元気な祥子の姿が映えました。綾野剛と柄本佑との会話は小ネタを拾っていくと盛り沢山で飽きさせなかったんですね。綾野剛が無口な反面、柄本佑の会話のテンポが良く楽しかったですね。とにかくタバコを吸うシーンが多く、いったい2人で何本吸っているのか気になりました。スナックで韓国料理を注文したメニューが気になりました。
さとうほなみの思い切った演技は気持ちが良いです。濡れ場シーンは勿論ですが、奥田瑛二に水割りをぶっ掛けるなんて、貴重な映像が観られてしまいます。想像には限界があるので、とにかく映画を見ろ、本をよめというのは納得します。
マキタスポーツはチョイ役ですがギター弾けて味がでます。ああいう大家が1番怖いそうなので次は間違いなくヤバそうです。
金髪姿のMINAMOは存在感がありました。キノコ栽培と同じく全裸で栽培されているのが不思議でした。
ラストの綾野剛、さとうほなみとの熱唱が胸熱です。
