最後の最後まで観て、恋愛映画だとわかって泣いてしまった。
人はややこしい。大事な時にちゃんと心や身体は答えを出しているのに、違う答えを貼り付けたりする。なんでだろ。
幽霊が住むような取り残されたアパートの一室で繰り広げられる出来事や、韓国スナックの悪酔いしそうな焼酎やキュウリの並ぶカウンターで交わされるあのふわふわした時間たち。
まるで過去を忘れられない男たちのための弔いのよう。
綾野剛、柄本佑のだらだら話がいいなぁ。
何時間でも聴いていたいなぁ。
ザリガニは死ぬし、金魚は復活するし、モルツはラベルをずっとこっちに向けてるし。
雨は容赦なく濡らすし、セックスはとっ散らかってるし。
デリートしても上書きしてももう何も取り戻せないかも知れないけれど。
思い出はモノクローム。色をつけてくれ。
マキタスポーツが歌ってる。
好きな人がいるって。
いいよね。