今日も東京のどこかで、
平山さんは生きている
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トイレの清掃員のおじさんの1日を
淡々と、静かに切り取った映画
ダイナミックな音楽も流れなければ、
主人公の平山さんも殆ど喋らない
大きな事件も起こらない、すごく静かな映画
まるで平山というトイレ清掃員の
ドキュメンタリーを観ているようだった
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生きていると、毎日色々なことが起きる
平凡で単調な毎日だけど同じ日は1つとない
イレギュラーなことが起きることもある
日々のルーティンが崩される時もある
だけど夜には家に帰って明日の身支度をする
生活は続いていく
木漏れ日 横断歩道を渡る幼稚園児 踊るホームレス
日常の中にある小さな幸せを噛み締めながら
今日も生きていく
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役所広司
別名 役者の神様
彼の作品を映画館で観るのは実は初めて
ただただ、圧倒された まさに神様
そこにいたのは役所広司ではなくて
平山さんそのものだった
台詞も殆どないのに
表情や佇まいで全てを表現している
本当に凄かった
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いつかどこかで
平山さんに会えますように