PERFECT DAYSのうまおのネタバレレビュー・内容・結末

ミニマリストや禅みたいなものにハマってた時期があるので、前半ものすごく共感しまくり。
誰に感謝されるでもなく、時には蔑みの目を向けられても平穏に、その日その日の瞬間を慈しむ、題名どおりの日々を過ごす丁寧な暮らし啓蒙映画かと思いきや。

仕事をトばれた時には怒るし、
失恋したら酒をがぶ飲みしちゃうし、
自分の好きな音楽褒められたら嬉しくなっちゃうし、そして家族とのつながりを考えた時には涙をこぼしてしまう。
そんな彼は聖人ではなく、普通の人間なんだって再認識させられる。

あの元夫婦の関係性に自身の家族を重ねたんじゃないだろうか、
きっと父と幼い頃に影ふみしたんじゃないだろうか、
変わらない毎日の中でも変わるものはきっと、必ずあって、それまで拒絶していた関係に新たな光が灯った。
最後の車中に流れる曲と、彼の表情にそう思わされました。