PERFECT DAYSのえふのネタバレレビュー・内容・結末

ただただおじさんの生活が繰り返されるだけ、でも小さな幸福も見逃さない感性のおじさんの映画。本当に良かった。おそらく裕福な家庭に生まれたであろうおじさんが、東京で勝手にカースト下位扱いされるトイレ掃除で働いてて。でもそのお仕事を1日も手を抜かずやってて、善行に善行を重ねて優しく生きてて、善い行いは報われるって信じ尽くして行動してるのがちょっと心痛いくらいだった。
迷子を見つけたのにお母さんにバイ菌扱いされて、それでもそのあと子供に手を振られて微笑んでて、きっとこのおじさんはいくつもの理不尽とか偏見をそっと見逃して幸福だけを優しく受け止めてるんだって思ったら泣きそうになったし、私もそう生きたいと思った。おじさんも怒ったりしてて、普通の人間なんだろうけどとんでもない精神力で善行を積んでる。善過ぎて行動は真似出来ないけど、その幸福の感受性だけは真似したいって思った。