lemmon

枯れ葉のlemmonのレビュー・感想・評価

枯れ葉(2023年製作の映画)
4.3
これから暖かい春を迎えるのかなあ😊。
最後の煌めき🍂と、次のために土へと還る。

あ〜なんとも心がほこほこする作品だった。
アリカウリスマキ監督作品に出会ったのは最近で、知った時は監督はすでに引退していたが、こうして復帰していただけてとても嬉しい😆。

物語としてはいつも通りなんてことないシーンの連続なのだが、惹きつけるものが満載。挟まれるユーモア(実にさりげない。自分は2〜3割くらいしか気づけていなさそう。)に思わず笑顔にさせられる。

幸せとは人間の欲を超えたときに感じられるのかな。だから大きさはひとそれぞれ。
本作はカウリスマキ監督の平和への願いも感じられた。そんなものを強く訴えるシーンなどなかったのだが。復帰した理由はここなのかも。


”ほこほこした”と書いたが、現実をとことん静かに冷めた(言葉は同じだが冷静という表現は適切でないように思った。確かに感情の起伏はある。無表情が多いけど。)目線で描いているからこそ浮かび上がるほこほこ。これぞカウリスマキ監督!よッ!おかえりなさい!と叫びたくなった。


※作中で出てきたアダムドライヴァーとビルマーレイの映画、観てみよう🤣。
lemmon

lemmon