夜空のパンケーキ

メリーゴーランドの夜空のパンケーキのレビュー・感想・評価

メリーゴーランド(1974年製作の映画)
3.8
大切な人、大切な時間は無くして後悔してからでは戻ることはない。

幼くして母親を亡くした少年が白血病にかかり、父との絆を再生するまでを描いた感動作。

少年はもっと遊びたいのに、父親は仕事ばかり。
なかなか空気を読まない父親なんだけど、だからこそ白血病とわかってからの後悔する父親の姿に胸を締め付けられる。
闘病生活のシーンはほとんど最後の方だけという、この手の作品には珍しいパターンだなと。
ただラストのメリーゴーランドはもう涙、涙。
終わって冒頭のシーンを思い出してまた涙T^T

あの有名なメロディが流れる度に切なくなります……無邪気な少年の気持ちが痛いほど画面から溢れ出してきます。

女の子と草原で遊んだりするシーンは映画『小さな恋のメロディ』にそっくりだが、ほのぼのしたシーンと悲しいシーンのコントラストが素晴らしい良作でした。