半変人のお調子者

映画 仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐の半変人のお調子者のレビュー・感想・評価

3.5
面白くないわけではない。
終盤はギーツ本編観てきた人なら上がらざるを得ない胸熱展開だし、オーディエンス設定を活かしたまさかのプリキュア展開だったり、上がる所はいっぱいある。

それだけに、前半のギャグパートが浮き上がって見えてしまって残念。
面白くないわけじゃないんだけど、ギャグも若干あざといし、後半のギーツらしいシリアスさと食い合わせが悪い気がして…
本編がほぼおふざけ無しのシリアスな話だからなんだろうけど、あまりにもはっちゃけ過ぎな気がする。

そもそもライダーの数が多過ぎて捌ききれてない。
高橋氏はエグゼイドもゼロワンも多ライダーだったけど、上手い事捌いていた。
でも今回はそう思えない。
ケイロウはツムリに縛られていた英寿を自由にしたから良いけど、パンクジャックとロポは一体何の為にいたのか…
もっと言えば、祢音ちゃんすら輝いていると思える場面は無かった。
景和と道長は負け戦ではあったけどXギーツ戦という活躍の場があった。
でも祢音ちゃんは…せっかく冴さんとの共闘といういくらでも熱くできる場面があったのに、そこ自体で盛り上がる事はなく…とても残念だった。

あと無いものねだりなのは重々分かってるけど、やっぱりナーゴがファンタジーにならないのには違和感がある。景和はブジンソードになるのに…

自分の求める方向性と作品の方向性が違ったからしょうがないんだけど個人的にはどうしてもこれじゃない感が拭えない映画だった。

映画評価基準

この映画が好きか 6
没入感 7
脚本 7
演出 7
映像 8
キャスト 10
音楽 8
余韻 7
おすすめ度 6
何度も観たくなるか 5

計71点