Reko

ドラキュラ/デメテル号最期の航海のRekoのネタバレレビュー・内容・結末

3.4

このレビューはネタバレを含みます

そしてクレメンスはヴァンパイア・ハンターになった…!!! かも知れない。ここから「リンカーン/秘密の書」に繋がるかと思った。

原作ホラー小説『吸血鬼ドラキュラ』の中の第7章というニッチな部分を映画化した本作。
クラシックホラーといった雰囲気で、王道ホラーなハラハラ感もあって結構楽しめました。

リアム・カニンガム、デヴィット・ダストマルチャン、コーリー・ホーキンズと良さげな顔ぶれ。紅一点アンナ役の子もゲーム・オブ・スローンズ出演者か。過去話でチラッと出てきたくらいなのでほとんど記憶になく。

ドラキュラのビジュアルが人型よりもモンスター寄りで、割と容赦なく犬も子どもも襲っていく。こちらはタイトルでもう正体がわかっているのだが、登場人物はそんなメタ要素はないので、次々と船員を襲う、得体の知れない何かがドラキュラとわかるまでが歯がゆく感じてしまう。

船長の孫トビーが殺されてからが本番!
と言った感じで、終盤ようやく反撃を決意する船員たち。もっと過激な反撃を期待していたけど、まあデメテル号最期の航海、とあるので敗戦なんだろうなあ…という気持ちでハラハラ見てた。

ドラキュラの餌として生きてきたアンナの壮絶な最期は、無情で無惨ながらも朝陽で魂が浄化されていくようで、儚くも美しい最期だった。

独り生き長らえたクレメンスと、人間を襲いまくって人間らしい風貌になったドラキュラ伯爵との戦いが、これから始まるんだろうなあ…という、何故か最後だけカッコイイ打ち切りエンドみたいになったのがちょっと残念。しっとり終わって良かったのに。

皆さん仰ってますが、画面ホンット暗いんですよね。船内、夜が多いのを加味しても、暗いんだよなあ…部屋を真っ暗にして何とか見れるくらい。ホラー映画のこういうとこ、何とかして欲しい。


【余談】
海外産ホラーの映像が暗すぎて見えん!という問題。最近これに関係する新事実をXで知ったのですが、なんと「目の色素の薄い人は焚き火で本が読める」的な投稿が!
つまり暗いところでも、結構見えるらしいんですよね。その投稿を見てめっちゃなるほどーー!!! ってなりました。洋画ホラーの画面が暗いの、もしや欧米の方は普通に暗くても見えとるんか!? って衝撃の事実。
逆に部屋の照明が明るいと眩しく感じるそうで、アメリカ民家の室内って間接照明が多いですもんね。なるほど、そういうことだったのか…外でサングラス掛けまくってるのも、単純に眩しいからなんですね、なるほど!

ってめちゃめちゃ納得した次第です。

個人的にJホラーの映像は明暗がハッキリしているイメージなので、瞳の色が濃いめの我々に合っているのだと思います。
これからホラー映画でめちゃ暗映像に遭遇しても、すぐにブチ切れることにならなくてすみそう。見にくいことには変わりないけど。

【余談終】
Reko

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