エッジいなSF監督なニール・ブロムカンプによる奇跡体験ストーリーの映像化ムービー。
アンダードッグの王道スポ根モノで、頑固な父親との確執、ツンデレ師匠との関係性の変化、嫌味なライバルとの対決といったストレートな物語を衒いなく描きながら、本作のコアはあくまでリアルさにゲーム的なケレンが融合したレースシーンのビジュアルにある。
ただ(トレイラーでも披露されていた)自宅とサーキットがシームレスに融合するアレ以上にフレッシュなビジュアルギミックがないのと、(これは実話ベースの弊害かもしれないが)勝利のロジックが明確に説明されないのでカタルシスが薄いのは少し残念だった。
いくらなんでも父親のキャラクターはティピカルすぎる気もするけど、ツンデレ鬼コーチ役のデヴィッド・ハーバーのデレターンがキュートすぎて良かった。