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縁の下のイミグレのMKのレビュー・感想・評価

縁の下のイミグレ(2023年製作の映画)
3.5
エンターテイメント作品としてはどうだろう?とは思ったけど、特定技能外国人制度、外国人技能者制度を取り上げた作品。

マギーのコント感がジョビジョバを彷彿させてくれたからそこは楽しめたかも。

上がらない賃金、抑え続けられる金利や物価、少子高齢化による労働力不足、答えの出ない移民政策などなど。

さらには中間業者が介在することによる本制度の問題点、本制度に関する社内制度設計に携わっていたこともあり、基礎知識、外国人労働力に頼らざるを得ない日本の実体など考えさせられることも多かった。

安いことを美徳のように刷り込まれ続けられている我々市民、サッカーの本田選手が美味いラーメンに3,000円出すと言って、ネットが炎上して気がするけど、海外では普通にラーメンはそれくらいしてるかもしれない現状はあまり報じられない、みたいな感じ?

日本人も出稼ぎに出る時代に、日本に希望を抱いて来日してきたのに、厳しい現実を突きつけられる外国人労働者。さすがにこの国だけが直面している問題とは思わないけど、グローバリズム、資本主義の成れの果てというか、市民が搾取され続けている現状について、ひいては為政者たちに苦言を呈する作品とだったと思う。

日本ておかしくない?
という思い直しの入門書的に知っておいて良い知識だと思った。
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