ある介護施設で一人の老人が殺害された事件を巡り翻弄される人々の姿を描いたミステリー。
モヤモヤのある謎が残る難解なよく分からない作品でした。
見た人の想像にお任せします、というような感じ。
主に3つの事柄が描かれており、
①介護施設の事件である容疑者1名に対して強引な取調べ、自白強要させようとする2人の刑事。
②刑事の1人が施設で出会った介護士に対して性の支配をしようとする。
③過去の薬害事件を調べる週刊誌記者。衝撃的な事実を突き止めるが、上から調べることを止められる。しかし、独自に調べある若者にたどりつく。
前半は、この3つがどう絡んでくるのか気になるようなミステリー感のある面白い展開でした。
しかし、一つ一つの出来事の繋がりが明確には分からず、犯人らしい人も見えてはきたが、それもはっきりせずでした。
見た人は、どのような感想を持ったのか気になる所です。
そして、性の支配をしようとするということでエロシーンあり。
このシーンは必要だったのか?とも思い、劇中で2人とも頭がおかしいと言っていたがその通りだと思いました。
福士蒼汰、松本まりか2人とも何してるの?って感じでした。
刑事たちの脅すような強引な取調べで精神を病んでいく役を演じた財前直見さんは素晴らしかったです。
吉田修一原作の作品は結構映画化されていて、「怒り」とか「パレード」は良かったのですが、本作は低評価の理由が分かる作品でした。