親にも学校にも不満を抱える高校生の百合(福原遥)は、進路をめぐって母親とケンカになり、家を飛び出して近所の防空壕跡で一夜を過ごす。翌朝、百合が目を覚ますと、そこは1945年6月の日本だった。通りがかりの青年 彰(水上恒司)に助けられ、彼の真面目で優しい人柄に惹(ひ)かれていく。しかし、彰は特攻隊員として戦場に飛び立つ運命にあった。
いずれリアルタイムで戦争を語る人間はいなくなる。特攻を逃げたとされた人が現代では生き延びた人とされているのが良かった。身元不明の百合にたいして疑いもしない彰たちに違和感があったので、もしやもうひとりタイムトラベラーがいるのではと疑いを持った。