このレビューはネタバレを含みます
自分から見たいと選びとった訳ではなく、必要に迫られ見なければならなかったという点を強調しておきたい。
宣伝手法や評判ほど明確に悪趣味な映画ではなかった。キラキラした青春映画と特攻がかけ合わさったというよりは、毎年恒例の夏の終戦映画に現代の女子高校生が迷い込んだような映画。主人公は一貫して戦争と特攻反対の姿勢を崩さないように作られている。
ただ結局、戦争を経験して「現代が幸せ」「特攻隊の皆さんありがとう」的な、見ずとも想像できる安直で浅はかな着地に絡め取ろうとするのがしょうもないし、気に食わない。映画としてクオリティが高い訳でもない。