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哀れなるものたちのmocoのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
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ファッションとインテリアなどの美術が本当に良かった。

服のディテールを出すための、技術...
あんなパフの形や、チュールの張り、形を作り出すの難しいし、オチ感のある素材と重めで重厚感のある素材との融合でポップかつエレガントで近未来的なデザイン、素晴らしかった。
意外とパターンが同じ衣装もいくつか出てきたけど、素材や色味の組み合わせ、ワイヤーを入れるか入れないかなどで、全く別の衣装にも見えて、無限に広がるなあ...など感じました。
雪のパリで着ていた、ブラックのセットアップにロングブーツを合わせたコーデが一番好きでした。
数年前のAKIKOAOKIみたいだった。

被害者意識を持たず、全ての道を自分の意思で選択している、と思えるかが生きていく上で大事ってことかな。ベラの奔放で決断力のある感じがめっちゃいいなと思った。

最後のスタッフクレジットが、切り替わるカットどれも絵画のようで雑誌のようで、素敵だった。スタッフクレジットの写真集とか出してくれたら欲しい。静物の、配色、質感、構成、配置。
音楽も近未来っぽくてよかった。
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