Benito

静かなるドン 後編のBenitoのレビュー・感想・評価

静かなるドン 後編(2023年製作の映画)
3.3
【 令和の時代の新たなアウトローの決断 】

前編から、後編に入ると空気はかなり重くなってきた。

抗争で組長の坂本(寺島進)が死んだ鬼州組内部で次期組長の座を巡って陰謀や裏切りで大混乱。若頭の沢木でなく組長の妻の龍子が新組長に…

新鮮組の組長静也(伊藤健太郎)は、抗争をなくし堅気に戻ろうと鬼州組と交渉するも状況は悪化し身内を次々と失っていく…

クライマックスの決断に至るまでに、あまりにも犠牲を出し過ぎている。悲惨すぎて前編の持つ魅力がやや下がった感あり。自分の信念とヤクザ社会の掟との間で揺れ動くとはいえ、このジャンルの持つカタルシスには至っていないような印象。

つまりドンの決断は、最適ではなかったかと。
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