阪本嘉一好子

Be My Voice(英題)の阪本嘉一好子のレビュー・感想・評価

Be My Voice(英題)(2021年製作の映画)
5.0
観賞したが忘れないうちに詳しく書きたい。
外、つまり外国に住んでアクティビストを続けているのが気になったが、本国に戻ったら殺されてしまうし、外国にいてもいつ政府のスパイの手が伸びるかわからない。誰がリーダーの存在で動けるか、そのために、外国からネットを通じて動くアクティビスト。イラン国家に追放されたマシー・アリネジャドのドキュメンタりー。彼女の苦しみ、葛藤が描かれているドキュメンタリー。
マシー・アリネジャドは北イラン、chomilolaで育ち、兄,アリはなんでもできるが彼女は女だからスポーツはだめ、自転車はダメ、であったと。驚く話だが、彼女は頭がいいね。なぜかというと、暗いところが嫌いで臆病な兄を夜中トイレに連れて行ってあげるのを条件に、自転車に乗らせてもらったと。台所は女の背の高さに合わせて、デザインされている。兄に、椅子を持ってきて、座って皿を洗えと言ったと。将来、このお兄さんが妹、マシー・アリネジャドをサポートする最高の人になるんだよね。マシー・アリネジャドはイランで学校を退学になったり、離婚したり、監獄に入ったり、結婚前に子供ができたり、政府のレポーターになったが、キックアウトされたりしたそうだ。わらっちゃうが、官僚が、ここだけで秘密だと言われ、同意したが、それをマスコミにバラしたというわけだ。正直じゃないけど。。。。

監督はスウェーデンから彼女に会いに行き、ドキュメンタリーを撮影する。マシー・アリネジャドはアメリカに住んでいるようだ(?)。イラン政府はマシー・アリネジャドの家族を脅かす。兄は、トルコはマシー・アリネジャドを誘き出してイランに引き渡すから気をつけろと。(我々はトルコの立ち位置を十分わかっているよねえ)それに、Don't be Silent, Speak Freely!!と妹に。
マシー・アリネジャドに。『ヒジャブとマスクは同じで、つけていることは、自分は何も無しだということ』自分がないという意味だ。自分を持っていないこと。

監督はマシー・アリネジャドの伴侶に『奥さんが、心配じゃないの』と。
しかし、彼は、『彼女が何も言わなくなる(silent)ことの方が心配だ』と。
マシー・アリネジャドの好きな言葉を載せておく。
『イスラム政府はちょっと、ジェンダー・アパルトヘイトだ』と。

2020年12月にフランス在住のジャーナリストで活動家はイラクにいくとき、さらわれて、イランに連れ戻され、処刑になっている。兄、アリはイラン政府によって投獄され、スマホの情報を全て盗まれてしまう。母親は全くマシー・アリネジャドを支持せず、母親に、『私は何も罪をおかしていないよ。なぜ、私をサポートしないの』と。すごいいいシーン!!

途中まで