猿知能

ブラインドネスの猿知能のネタバレレビュー・内容・結末

ブラインドネス(2008年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

何がきっかけで知ったんだろう。多分フィルマークスで関連伝いで知った気がする。

突然盲目になる感染症が世界中に蔓延するという恐ろしい設定の映画。
主人公のみが何故か盲目にならなかった。

身の周りの人々が徐々に感染し始め夫も見えなくなり、一緒にいたいからという事で見えなくなったふりをして隔離施設に連れて行かれる。
隔離施設の実態は酷いもので感染の恐れがあるからか看護師や医師などサポート要員が 0 の状況で、目が見えない中で初めて来る施設での暮らしを強いられる事となる。

その内施設に送られてくる人々は日を追うごとに増えて行き、主人公はただひとり懸命にサポートをしていく。しかし自身が目の見える事は夫以外には告げておらず、公表した事によってモルモットにされるのではとかなんか色々あったんじゃねえの知らないけど。

施設内での内乱もあって、やっぱりこういう問題が起きるよなーとか思いながら観た。避けられないのかなあ。中々描写がエグくて気持ち悪くなる人多いと思う。

結局どういう感染症でなぜ目が見えなくなるのかは語られなかった。
焦点はそこじゃなくて、世界中から視力が奪われた時ひとはどうなる、とかその中で唯一目が見えるという優越や重圧、責任感というものを強いられる主人公の気持ちとか、自分が主人公の立場だったら家族や恋人、友人の分とかしか食料調達しないだろうしそれでもかなりこたえるだろうし、全てを捨てて逃げ出したくなる絶対に。

最初の方こそ主人公に対して、いやお前しか見えないんだからお前が仕切れよとか色々不満を募らせたけど自分がそうだったらって考えたらやばーーーい😭💦 そんな事思っちゃってごめんなさい😭💦

セットとか凄いなと思った。施設内が徐々に汚れてく感じとか、ゴミまみれの街並み凄い。
昔人間の五感による情報源の割合みたいなのを超軽く調べた時に、視覚から得られる情報が 8 割もあるって事を知った。
残りの 2 割を嗅覚、聴覚、感覚、その他諸々でいきなり補うなんて無理だよな。
俺が盲目になったらずっと布団で寝てそのまま死ぬと思う。争わずに。

色々考える映画だった😊
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