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バード・ボックス バルセロナのkuuのレビュー・感想・評価

2.8
『バード ボックス バルセロナ』
原題 Bird Box: Barcelona
製作年 2023年。上映時間 111分。
Netflixオリジナルのスペイン映画。
2018年に配信され話題を呼んだNetflix映画『 バード・ボックス』のスピンオフ。
リメイクではなく新たな設定が追加された新エピソード。 
映像のクォリティは高いが、前作より蛞蝓に塩気モヤモヤサマーズストーリー🥺。
衝撃のホラー『バード・ボックス』が、スペインを舞台に描かれる。
前作のリメークかと思いきや!!
それなりに意表を突くストーリーに。
突如として正体不明の何かが人類を滅亡へと追い詰めていく。

それを見てしまえば、人は憑りつかれたかのように自殺衝動にかられ、すぐさま死んでしまう。
しかし、残された者たちは目を閉じて抵抗し、身を寄せ合って懸命に生き延びていた。
このバルセロナでもわずかな生存者がいる。
助け合って生きていくしかできない世界。
しかし、そんな生き残りの人たちに、さらなる恐ろしい脅威が待ち受ける。。。

※悪態を書きなぐってますし、もし、今作品をお気に入りにされてる方がお読みでしたら、愚か故の感想と読み流してください🙇。

今作品は、手に汗握るスリラーになる可能性を秘めた作品だったが、残念ながら、ほとんどすべての面で物足りなかった。
バルセロナを舞台にしたサバイバル・ストーリーというコンセプトには興味をそそられたが、出来栄えには大いに不満が残りました。

ただ、この映画の撮影では、時折、バルセロナの象徴的なランドマークを紹介しながら、街の美しいショットが撮影されている。
こないな活気に満ちた舞台でポスト黙示録的なシナリオが展開されるというアイデアは、エキサイティングなコントラストになったかもしれない。さらに、サウンド・デザインもまずまずで、スリラーには欠かせない緊張感のある瞬間を作り出していた。
しか~し、プラス面はそこま🥺。
プロットには一貫性がなく、描かれた大惨事について実質的な説明がなされていない。
小生が愚鈍故に読めないのかもしれないが。。。
視聴者としては、映画が時系列を不規則に飛び越え、謎の勢力の起源を完全に説明することがないため、混乱とフラストレーションを感じたままモヤモヤサマーズ状態(意味不明)やった。

登場人物も一面的で感情移入できず、彼らの苦境に感情移入するのは難しい。
特に前作のサンドラ・ブロックのキャラに比べたら深みがなく、今作品の主人公の演技は有能ではあるが、弱い脚本を盛り上げるには至らなかったかな。
脇を固めるキャストにも可能性はあったが、ほとんど活躍の場が与えられず、結果的に忘れられる演技になってしまってた。
最も残念やったんは、この種のスリラーには欠かせないサスペンスと緊張感が欠けていた。
今作品は本物の恐怖を作り上げるのではなく、ジャンプスケアや安っぽいトリックに大きく依存していた。
そのため圧倒され、期待していたスリリングな体験を奪われた気分になったかな。
社会批評の試みも強引で場違いな感じがしたし、ストーリー全体に付加価値を与えない不必要な層を増やしていた。
まるで、他の終末スリラーの成功を模倣しようとしているように思えたが、完全に的外れ。
結論として、『バード・ボックス・バルセロナ』は、スリラーとしては忘れ去られるような、精彩を欠いた試みで、有望な前提条件と視覚的に魅力的な背景を持ちながら、その可能性を実現できなかった。
手に汗握る、よく練られた黙示録映画をお探しならアニメ『ゾン100』の方がオモロイかな個人的には。
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