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爆竜戦隊アバレンジャー 20th 許されざるアバレのtakのレビュー・感想・評価

3.3
当時のリアルタイム世代の感想が多いので、当時のお父ちゃん世代も感想書かせていただきますw。

スーパー戦隊は長男が未就学児だった頃から数年間一緒に楽しんでいた。まあ自分はゴレンジャー世代なんで、基本好きなんですけどねw。長男が見ていた時期の作品の一つが「爆竜戦隊アバレンジャー」。20周年の本作はまさに同窓会のノリ。年齢は重ねたけど基本線は変わらないメンバーの活躍が楽しい。

されど。時代は変わっているもので、行き過ぎだと誰かが思えば、世間が「××ハラスメント」と騒ぎ出す。おっさんが一年戦争の話を始めたらガンダムハラスメントと言われ、「ボヘミアン・ラプソディ」を思い出まじりに語ったらクィーンハラスメントとまで言われる始末だ。一人のインフルエンサーがアバレンジャーは暴力を肯定する集団だと発言したことがきっかけで窮地に陥ってしまう。テレ朝の討論番組のパロディも登場するし、SNSの怖さも描かれる現代的な味付けだ。

でも。今思えば20年前も、
👩🏻‍🦱「うちの子ったら、毎週日曜の朝に、暴れ者の戦隊ヒーロー見ているのよ、奥さん」
👩🏻「うちもよ。いやぁねぇ、暴れる子でいいと思ってんのかしら」
なーんてお母様方が顔をしかめていた。僕ら世代がウルトラマンは暴力的などと言われていたのと同じ反応。僕はそれを横目で睨みながら思っていた。
😏「奥さん。彼らの言うアバレは普通の状態から一歩踏み出して、全力で何かに挑み続けることなんすよ。ヒーローたちは敵に挑み、今の自分を超えて成長するんすよ。子供たちもそれに憧れて、チャレンジする子、頑張る子になるんすよ。それの何がいけねぇんですか」
アバレた数だけ強くなれる 
アバレた数だけ優しさを知る♪
もちろん口に出したら総スカン喰らうんでしょうけど🤣

だけど悪に挑む彼らのスピリットは変わらない。そして世間の誤った先入観に対するアンサーがここにはある。長男と見てた頃より涙腺がゆるくなったせいか、なかなかジーンとくる。「仮面病棟」の木村ひさし監督は、テレビのテイストをきちんと活かして、過剰なアップデートにしていないのが好印象。オリジナルのオープニングそのままもいいね。芸能界を引退していたいとうあいこが出演して、再びイエローを演じているのも嬉しい。博多弁がナイスです。

遠藤正明が歌う主題歌が好き。カラオケで歌うと気持ちよさそう…といつも思ってた。今度試してみるかw。
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