タロウ

怪物の木こりのタロウのレビュー・感想・評価

怪物の木こり(2023年製作の映画)
3.7
『怪物の木こり』




サイコパスvs殺人鬼..怪物..三池崇史..
攻めに攻めまくった強烈展開を期待せずにはいられない要素がたくさん!期待値めちゃ高で鑑賞!

  👀👀👀

お、おおおおぉぉぉ..想像してたのと違うじゃねぇか..(とっても良い意味)。
そもそも、想像していた騒がしさが作品通してほとんどない。描写は強烈だけれど、終始静かに、淡々と事が運んでいく。その雰囲気とサイコパス・二宮(亀梨和也)の出で立ちがベストマッチ!冷徹×したたか×狂気が詰め込まれて、仕上がりたおしたサイコムーブにゾワゾワさせられる。そんな二宮を執拗に付け狙う殺人鬼が登場。時を同じくして発生していた猟奇殺人事件の犯人にも疑われるコイツを追う警察も加わり、構図は二宮vs殺人鬼vs警察の三つ巴ともとれる争いへと発展、誰が真っ先に殺人鬼の正体を暴くか?!とびきり強烈な描写でスリリングに展開させることも出来ただろうけど、ああいうテイストに持っていくとは意外や意外。面白かった!

豊かな感性をもつことがどれだけ尊くて、素敵なことなのか。自分を理解しようと手を差し伸べてくれる人の温かみ、みたいな血みどろ万歳な展開が待っていると思っていた想像とはかけ離れた視点から「人間」を描いている感じがした。そこから、二宮のとある行動をきっかけにガラッと印象を変える終盤の二宮vs殺人鬼のシーンが「ほおおおぉぉぉ..!」って感心というかなんというか、シンプルにあ、スゴい!って思った!

memo
・ナチュラルサイコパス・杉谷(染谷将太)は口調でどことなくヤバさが漏れ出てた。染谷くん好演。ネコ~~~😢
・セカオワの主題歌も良い感じ~~!
・ムシャムシャ、ゴックン..。原作絵本が恐ろしすぎる「怪物の木こり」。
・「壊し方が分かれば、治し方も分かる」か..
タロウ

タロウ