柏エシディシ

猫と、とうさんの柏エシディシのレビュー・感想・評価

猫と、とうさん(2022年製作の映画)
3.0
良いドキュメンタリー。
自分は犬派と思っているのだけれど、やっぱり猫も好き。
単に猫可愛い映画ではなく(猫は可愛いだけで充分ではあるのだが)、
警察官、消防士やスタントマン、長距離トラック運転手など、所謂マッチョと思われがちな属性を持つ人々への先入観や、彼ら自身の思い込みから自由にする相棒としての猫、という存在にフォーカスしているのが面白い。
「悪しき男性性」という言葉が盛んに議論に及ぶ様になってきているが、それそのものから、変わっていく、変えていく事の方がより大切な事。
「猫は食物連鎖の頂点にいる」とは言い得て妙。こんな小さな一見か弱い生き物が、その愛くるしさと柔軟な思わぬ強かさで、人間たちを凋落し、癒し、導いている。
その可能性にもっと我々は自覚的になるべきかも。
柏エシディシ

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