このレビューはネタバレを含みます
近代の特徴の一つとして、ある程度のお金があれば概ね満足ができる世の中になってきております。
衣食住が満足すると次の段階で「永遠の命」が欲しい。昔の中国の皇帝から、フリーザまで多種多様な人達の願いでした。
本作の設定が微妙なところでして、遺伝子の適合、先天性な異常がなければ、若返って人生を継続することができる。
科学の発達により臓器移植の精度があがり、人工的に造り出すことすら現時点で可能と聞いております。
若返りビジネスが、今の臓器売買と同様に成立して、親が子を売る倫理が崩壊する様子がリアルに描かれてます。
そして、他人の命（寿命、時間）を搾取しながらも己の本能を越えた欲望を満たそうとするカルマ。
人類が知恵を持ってから何千年経とうとも、逃れられない挙動、、
これが原罪なのかとも受け取れます。
鑑賞後に全く明るい気持ちにはなりませんが、目を塞いではいけない作品でした🎬️
おしまい。
