このレビューはネタバレを含みます
『新しき世界』が傑作だったので期待してたんだけど、期待を上回ることはなかった。ライトな作風自体は、これはこれでいいんじゃないかと思う。
キム・ソンホ演じる "友達" のキャラクターは強い既視感こそあるものの、『T2』のT-1000のように爆走したりいちいち乱れた髪を整えたりするのが可愛いし、なんだかんだで結構面白かった。だから途中までは普通に楽しめてたんよね。
が、やっぱりストーリーはちょっと弱いかなと……。私は "友達" の正体は「父親があらかじめ依頼していた暗殺者あたり」を予想していたのでそこは見事に裏切られたんだけど、肝心の真相に魅力がなくてラストは拍子抜けしてしまった。あとちょいちょいグダるところもあり、あまりテンポも良くないように思いました。特に後半のハンとの交渉は無駄に間延びしていたので、もうちょっとスマートに展開して欲しかったな。
ラストのヤブ医者のオチは好き。