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PARIS(パリ)のtulpenのレビュー・感想・評価

PARIS(パリ)(2008年製作の映画)
4.0
クラピッシュの描くパリは、遠くで想うパリじゃなくてとても身近な感じがする。 石畳の坂道や細い路地や三叉路、その角にある何の変哲もない普通のパンやさんやカフェ、人でごったがえすマルシェも。

突然、深刻な病を告げられ独りアパートのベランダからパリの街を行き交う人々を眺めているピエール(ロマン・デュリス)と弟を案じて同居を始める姉のエリーズ(ジュリエット・ビノシュ)
死を意識し始めたピエールには、街中にあふれる人々の暮らしが、突如として意味を持ち始める・・・。

かわいくもなんともなくなったビノシュをうまく生かしたあたり、さすがクラピッシュ!
カラックスじゃこうはいかないw
ファブリス・ルキーニが演じる歴史学の教授がなんともユニークで最高w
驚いたニワトリみたいな顔してるくせに女好きで、変なダンスで女を釘付けにするあたり 『家族の気分』のワンシーンみたいだ。
ラストでデュリスがタクシーの中からパリの街を眺めるシーンがいい。 結構、尾をひくいい映画です♪


静岡シネギャラリーにて。
2009.1/18 (6)通算1118
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