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きつねのびのレビュー・感想・評価

きつね(1983年製作の映画)
4.5
評価低いけどめっちゃ良かった。ここまでヒロインに処女性を求めたキャラ設定を全面に押し出したロリータ映画は今ではそうなかなか見られないが、こういうマイノリティな恋愛を描いた映画は結構好きなのが多いかもしれない(この言葉が適切かどうかも怪しいが…)。序盤~中盤はアラフォー男×少女の純愛モノなのだが、とつぜん少女の闘病モノに切り替わり、最後はふたたび純愛モノとして着地する。感染経路どころか病名すら知らされずに日々過ごしている少女が、不定期で本能的にきつねにビビり散らす姿に胸がギュッと締め付けられる。終盤の、回りくどい告白からきつね狩りうんぬんの下りで少し尻すぼみした感はあった。少女=高橋香織の演技はそんな悪くないと思うし寧ろ良くない…?もし相米か誰かが撮っていたらどんな仕上がりになってたんだろうとか思ったり。
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