kuu

アントニオ猪木をさがしてのkuuのレビュー・感想・評価

アントニオ猪木をさがして(2023年製作の映画)
2.5
『アントニオ猪木をさがして』
映倫区分 G
製作年 2023年。上映時間 108分。
プロレスラー、実業家、政治家として伝説的なエピソードを持ち、2022年10月に79歳でこの世を去ったアントニオ猪木のドキュメンタリー。
『馬鹿になれ!』『元気ですか!?』など、誰もが一度は耳にしたことのある数々の言葉を残してきた猪木。
その言葉を切り口に、アントニオ猪木という人物の真の姿に迫っていく。

映画は、猪木に影響を受け、猪木を追い続けるさまざまなジャンルの人物の、それぞれの視点から見た猪木像を語るドキュメンタリーパートのほか、80 年代に猪木ファンとなった少年が、猪木の言葉から力をもらいながら過ごした90年代の青春、2000年代の中年期の人生を描く短編ドラマパート、そして猪木本人の貴重なアーカイブ映像とスチール写真という3つの要素で構成。
それぞれの内容から、プロレスラー・アントニオ猪木、そして人間・猪木寬至を立体的にひも解いていく。

ドキュメンタリーパートにはお笑い芸人の有田哲平、プロレスラーのオカダ・カズチカ、俳優の安田顕ら多彩な顔ぶれが出演。
短編ドラマパートではプロレスラーの田口隆祐と後藤洋央紀が出演する。ナレーションと主題歌を福山雅治が担当。

INOKI BOM-BA-YE イノキ・ボンバイエ
タ~ん・タ~タ・タ~タ~・タ~タ~🎵
アントニオ猪木と聞くと頭蓋の中で煩い蝿のようにこの『イノキボンバイエ』のフレーズを持つイノキ入場曲がヘピロテでながれる。
この『炎のファイター』は、元々モハメド・アリの伝記映画『アリ・ザ・グレイテスト』の曲やったそうやけど、伝説にもなってる笑格闘技世界一決定戦で、猪木と対戦したアリが、猪木に贈りアレンジしたものとされるそうな。
真相は猪木のマネージャー新間寿がアリ側にお願いして無理矢理そういうことにしてもらったと週刊プロレスで述べてたような(薄れ行く記憶なので間違ってたらすいません)。
ちなみに『ボンバイエ』って、Boma ye(ボマ・イェ)でリンガラ語らしく、『彼を殺せ!』って意味が訛ったものらしい。
怖いこと云っとんねんなぁ。
子供のころ、小生のままならない日本語には『イノキガンバレッ』って聴こえてた。
アリがコンゴの首都キンシャサでジョージ・フォアマンと戦った際の声援が由来とされているそうな。
そんなアントニオ猪木を探す旅。
ゴールデンタイムが“プロレス中継”の定位置やった方やら、漫画『プロレススーパースター列伝』、プロレス雑誌の愛読者、そして、プロレスが大好きな、特にイノキが好きな人には刺さるとこはあるかとは思います。
そうじゃなかったら、名勝負、名場面を当時の映像見ながら、当事者の証言やインタビューがあるのは百歩譲って許せても(今作品を再生してご覧になってるなら、そこからイノキはんを好きになられる方もおいでかもしれないし)、ただ、ドラマがあるのはなんじゃコリャーっキビシー(財津さん風に)てなるんじゃないかな。
正直、個人的には、ドラマは要らないし、もっともーっとたけもっっと🎹並みに、名勝負、名場面を見せてほしかった。
イノキのガチのバイオグラフィードキュメンタリーを想像してたら、完全に見込み違いにガックリくるかも。
個人的には、正直、ガッカリはした。
ドラマパートは当時の熱烈ファンの情感からイノキのキャラを浮き彫りにさせる狙いがあるんやろけど、あまりにも低級な作りでで全くのマイナス効果はなはだしかった。
また、前田日明とかにインタビューあるならまだしも、また、藤波や藤原はわかるが、得てして話を聞く相手が如何なんかなぁと思うのがチラホラ。
プロレス中継の名実況で知られ、イノキの友人でもあった古舘伊知郎とかに『名勝負ベスト5』とか聞いた方がファンは盛り上げんのちゃうかな。
それか、杉村太蔵とかにアントニオ猪木の『政治家としての◯◯』を語らせて、ひろゆきと討論させるとか。
『杉村太蔵VSひろゆき、投資延髄蹴りをかますも詭弁卍固めでホールド』見たいなミニ動画とか。
※すいません🙇
杉村太蔵さん、ひろゆきさんに悪意はありませんので。
兎に角、期待してたモノとは違う内容に少し残念でした。
kuu

kuu