サトシ

コーポ・ア・コーポのサトシのレビュー・感想・評価

コーポ・ア・コーポ(2023年製作の映画)
3.7
仁同正明監督の映画を初めて鑑賞。

舞台は大阪。
スカジャン姿で自転車に乗る辰巳ユリが、安アパートへと帰ってくる。
そこは、個性豊かな住人たちがゆる~くつながりながら暮らす「コーポ」。お湯もでなけりゃ、風呂もなし。とある日、宮地友三が「管理人さんが家賃回収に来よるで~」、「取り立てやで~」とみんなに声を駆けて回ると、すかさず住人たちが外へ飛び出していく。
1人だけ反応がなくドアを開けるとそこの住民山口は首を吊って自殺をしていた・・・。

[キャスト]
馬場ふみか、東出昌大、笹野高史、倉悠貴、藤原しおり、北村優衣、前田旺志郎、片岡礼子

雰囲気を味わう作品でした。
学生時代に同じような安アパートに友達が住んでいて、遊びに行ったのを思い出しました。
馬場ふみかは、一度も働いているシーンがないにも関わらず居酒屋で働いてそうな雰囲気でていました。母親から結構まともな仕事と言われてましたが、ニートだと思っていたんでしょうか。古着屋で売ってそうなスカジャンは虎の刺繍が入っていて、いかにも大阪らしく実際にありそうでしたね。
倉悠貴は最近良く映画に出演しています。素性は良くないのに、良い奴という事が伝わってくる演技は素晴らしいですね。女性を部屋に連れ込んで一服するシーン、駅に同僚の女性を送って行く時に、タバコ買ってくると出掛けるシーンは好きでしたね。
東出昌大は、いつもの棒読み演技でしたが、ハマり役でした。本当にお金を貰うだけなの関係なのかは謎です。いつもスーツ姿で準備万端で、どう見ても浮いているのが、面白いです。
笹野高史は、ストリップショーだけで生計を立てているし、しかもお金に困っている逃げ出した母親には凄く興味を唆られました。辞めてしまってこれからどうするんでしょう。100円玉を落として女性のクツに入ってしまい、流石にあれは取り返せないです。自殺した山口の息子が遺品を取りにやってきて、電化製品についた値段を剥ぐ時間稼ぎには笑いました。
藤原しおりって、ブルゾンちえみですよね。セリフ1つしかないのは笑えます。
全体的にタバコのシーンが多いのが気になりました。
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