ちちゃんちちゃんち

ラオコーンと息子たちのちちゃんちちゃんちのレビュー・感想・評価

ラオコーンと息子たち(1975年製作の映画)
4.1
上映後トークで監督が仰っていたこと、つまり創作物と現実世界の不可分性を聴き作品に対し抱いた信頼感やまだ観ぬ三部作への期待が強まる。エンディングではフィクションの未来に対し疑問を呈していたが、同時に逆再生の終着点となる冒頭で御伽噺の永続性を語っていたことに彼女の理想が込められている。神話やオーランドー等の既出の古典を下敷きに用いることの理由付けにもなる
オカルティックな魔女たちの理想郷 週末のバカンスに女性だけの国を選ぶこと 女性だけ、の中にも驚くほどのグラデーションがありその全てがそこでは許されていること 単純に勇気付けられる…
などとダラダラ能書き垂れてハイソぶるが、もっと本能的に視覚表現だけで観てもアヴァンギャルドな世界観に興奮し続けだったし余韻が止まらない ダダについても勉強してからまた観られたら嬉しい アクセス出来る人が限定されるべき作品ではないので 特に参照元影響先の点で英国クィア文脈の作品と深く繋がっているためそれらを愛する人に自信を持って薦めたい作家

ゲーテインスティトゥート
渋谷哲也先生