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Kobieta Z...(原題)
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『Kobieta Z...(原題)』に投稿された感想・評価

Omizu

Omizuの感想・評価

3.7
【第80回ヴェネツィア映画祭 コンペティション部門出品】
ポーランドのミハウ・エングレルト&マウゴシュカ・シュモフスカ監督作品。ヴェネツィア映画祭コンペに出品された。トランス女性の妻として『COLD WAR』ヨアンナ・クーリグが出演している。

ずっと自分の身体に違和感を覚えてきた男がトランス女性としての自分に目覚める話。

こう聞くとよくあるLGBTQものだが、実によく出来ている。ヴェネツィアコンペも納得のクオリティの高さ。

彼女が悩みつつも一歩一歩少しずつ進んでいく様を丁寧にみせている。とにかく誠実な作品という印象。当事者キャスティングというわけではなさそうなのが少し残念だが…

ポーランド映画特有の美しい映像も見もの。光の表現がとても良かったなぁ。一番心が痛んだのは狭い階段で母親と遭遇する場面。あんな避けられ方したら耐えられない。

誠実で丁寧な映画。それ以上はあまり感じなかったが、それだけでも一見の価値ありな作品だと思う。
[ポーランド、とあるトランス女性の43年間] 80点

傑作。2023年ヴェネツィア映画祭コンペ部門選出作品。マウゴジャタ・シュモフスカ長編11作目。盟友ミハウ・エングレルトの名前が連名で監督欄に載るのは初。物語は1980年から現代に至るまで43年に渡る、トランス女性アニエラの年代記。幸せな瞬間も悲しい瞬間も決定的な瞬間も、全て等価に流し去る感じは同じポーランド映画界の先輩クシシュトフ・ザヌーシ『The Illumination』っぽい。今回は起承転結の承と転しかない映像を短く重ねまくることで、躁状態をキープし続けている上に、身体の世界の社会の小さな変化を捉え続けており、その変化がやがて大きな変化となるのも、そこに至るまでの時間も含めて必然的に捉えられている。或いはそんな長い時間をかけても変わらないことも描かれている。映画はアニエラとなることを決意した2004年までをマテウシュ・ヴィエンツワヴェクが、2004年から2023年までの徐々に身体が変化していく時期をマウゴジャタ・ハイェフスカ・クシシュトフィクが演じている。ヴィエンツワヴェクが演じている時代は女性になりたいという思いへの反動もあって、徴兵検査で足にペディキュアを塗ったのを笑い話にしたり、兄と一緒にラグビーチームに入ったりしている。監督もまた、1990年の『プリティ・ウーマン』や1992年の『ふたりのベロニカ』などのポスターを背景に置くことで、アンジェイが隠している思いを代弁させている。ハイェフスカ・クシシュトフィクがアニエラを演じる時代が本作品のメインになっている。上記の通り様々な変化を集めていくが、中でも特筆すべきはポーランドのクィアコミュニティの広がりとヨアンナ・クーリグ演じる妻イザの動揺と心の変化である。前者は集会のシーンが繰り返されることで、アニエラが参加したときは少なかった参加者が、次に登場するシーンでは人が溢れそうなほど参加していて、思わず涙ぐんでしまった。後者は本作品の根幹でもある。法的に女性になるには離婚しないといけないと言われてその道を選んだアニエラをイザは追い出すが、その態度は徐々に変化していき、最大の理解者となって周りにも良い意味での波紋を広げていく。

印象的な題名は、アンジェイ・ワイダの"男"三部作を引用しているのだろう。姿を消した労働英雄と連帯を率いるその息子、そして連帯のトップだったレフ・ヴァウェンサ本人を描いたこの三部作は、まさにポーランドを表で動かした男たちの記録である。一方の本作品では、彼らが動かした時代を共に生きながら疎外されていた人々が描かれている。省略記号が使われているのは、彼女が現在でも戦い続け、人生の意味を探し続けているために、何を冠するのかが決まっていないからだと思われる。
ヨーテボリ映画祭にて。

見ごたえあり。マウゴジャタ・シュモフスカ共同監督作、共産主義から資本主義への発展を背景にトランス女性として生きるアニエラの45年間の闘いを描いたドラマ。

アンジェイとして少年期から成長していく中で心と身体の不一致と違和感を感じ、自分は間違った体で生まれたと気づいてこの先どう生きていくか、どういう選択をするか。
当時のポーランドの状況を見ても相当難しい決断を迫られ、決断したとしてもいざ実行するとなるとまたさらにハードルが立ちはだかり…

迷いが何度も見える。世間の目、結婚をするも自分は男性としてこのままいられるのか、自分の気持ちを偽って抑えていくのが良いのか。自分の意思を貫くとどんなことが起こるのか。
妻を演じたヨアンナ・クーリグも良かった。「Cold War」の時とはかなりイメージが違う、美しいが親しみやすそうなお母さんみたいな雰囲気が出ていた。
あれだけ大恋愛で結婚したと思っていた夫の決断を彼女はどう思うか。
そりゃそうでしょうねという自然で共感しまくりのリアクションあり、しかしこの妻が良かったのは結果的に性別を超えた友情のようなものを築いたから。
二人の関係は途中経過が感情的に相当の山あり谷ありで大変だったと思うが、それを経て出来た強い絆のようなものを感じる。

時代が違えばもう少しスムーズにいろいろ進んだだろうに、旧共産主義の社会はいろいろと越えなければならない壁が多い。

アニエラだけにとどまらず反LGBTQポーランド社会の人物像を描いた見ごたえ大ありのドラマ。
長きに渡る物語だった。とても良かった。

もし米国でこういうトランスジェンダー映画作る場合トランスジェンダーが演じるべきだ論争が起きそうな気もするがヨーロッパはどうなんだろう。

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