同級生の女の子とかけおちして祖父の家に押しかけた寛太（12歳）と、その祖父（71歳・Youtuber）の話。

寛太と祖父の交流が、時に微笑ましく、時にトゲトゲしく描かれる。『スタンド・バイ・ミー』ネタが刺さった。抜群に綺麗なラストカットが良い。

芦原監督の過去作が面白かったので、初日に鑑賞。舞台挨拶付き。面白かった！
外波山さんは『はこぶね』舞台挨拶でもお会いしていました。あちらは認知症の老人でしたが、こちらは元気なおじいちゃんでした。

初日の舞台挨拶、登壇者は11歳から76歳まで、平均年齢32歳でした！
寛太役の番家一路くん、すっかり成長して別人でした。(笑)

日常のやな事とか辛い事とか、とりあえずぜんぶ忘れて置いといて、ひたすらスクリーン上で繰り広げられる寛太とじいちゃんの物語を笑って泣いてとことん楽しめました。
シンプルなストーリーはグイグイ前に進んで飽きさせないし、何より登場する子供達とおじいちゃんのやりとりの楽しい事ったら。久々に劇場で大笑いしました。コロナ禍を経た今、劇場で大笑いする気持ちよさを思い出させてくれる作品です。
そして子供から大人への疑問や、子供からみた大人の滑稽さがじいちゃんを通じて我々にも突きつけられ、その疑問にあなたならどう答えますか？っていう難問が後に残る、ちょっと大人にはほろ苦い作品でもあると思います。
演者さんが皆さん本当に素晴らしいです。
とくに寛太役の番家一路さんの作品のトーンを決定付ける演技は素晴らしかったです。
スナックのママさんを演じた小原徳子さんもさりげなくもじいちゃんを助けるとても味わい深い演技を見せてくれていて素敵でした。