丸福

ホリデー 有銭無罪 無銭有罪の丸福のレビュー・感想・評価

3.3
「有銭無罪、無銭有罪(金持ちは罪を犯しても刑務所へ行かず、金のない人間は有罪となる)」
実際に起きた脱獄事件で、犯人が訴えた言葉。

明確なテーマがあるにもかかわらず、過剰な演出が多すぎてそのテーマ自体が薄くなった。

緊張感の演出なのか、やたらブレを多用するカメラ。落ち着かなくて酔うから!
その揺れが多すぎてストーリーに集中したいのに気が削がれる。

そして過剰な刑事。
あの刑事も要らぬのでは?
レオンのゲイリーオールドマンよろしく、エキセントリックな雰囲気でいかにも…な感じが安い。
なんか東映ヤクザ映画みたいな空気になるんだよなー。
中盤まで志賀勝とか川谷拓三とか出て、勢いでバスジャックして、挙句そのバスが炎上!みたいな内容だと勘違いした位だし笑。
あの刑事が暴れるおかげでこの作品の焦点がぼやけてしまった。

メッセージ性が強いのに付け足し部分が余計。もったいない。
丸福

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