面白かった。
マチズモ親父に縛られる息子たちの苦悩。特にプロレスラーなんて屈強な肉体と精神を持つ超人のようなイメージだが、やはりただの人間なんでそんな訳はない。プロレスの陰の部分をこっくりと見せつけてくれた。
主人公の長男ケビンは兄弟の中でも人一倍真面目で優しく素直な感じだったので、親父の期待と弟たちを先導する使命感みたいなので相当苦しかったんだろうなあ。凄まじい肉体とは裏腹にどんどん心が弱ってくさまがほんとにしんどかった。
親父は確かに悪いけどさ、彼なりに子供たちのことは思っていたのかもしれない。ただそれが正しい愛の形なのかは分からない。少なくともケビンにとっては違い、彼にとっての家族愛を見つけるところでこの物語は終わる。やはりその家族の形の対比が見事で涙してしまう。
