なまくらウォッチメン

最前線物語のなまくらウォッチメンのレビュー・感想・評価

最前線物語(1980年製作の映画)
4.0
サミュエル・フラーらしい、風変わりな戦争映画
劇中で戦地を転々とし、ドライというよりは弛緩し切った交戦が淡々と展開されていく
唐突な出産や、敵兵を刺し停戦後に助け叙勲される展開で困惑したが、軽重どちらにも振り切らないのがフラーなりの反戦の描き方なのかもしれない

戦争の間、殺人は罪ではなく寧ろ名誉だが、停戦になった瞬間それが反転する、というジレンマを描いてるのが面白かった